オリンパス
C-700 Ultra Zoom
「マクロ撮影の裏技」

C-700UZのスペックを見るとマクロ性能はレンズ前10センチからとなっています。オリンパスのデジカメの場合、レンズの焦点距離によって最短マクロ域が変化する特徴がある為、このカメラでもテストしてみました。

このカメラのマクロ機能はワイドマクロなので、最初はマニュアルフォーカスでカメラの距離計を最短の10cmにセットし、ズームレバーをワイド端に持って来た時の撮影距離を見てみました。



ワイド端
マニュアルフォーカス
8cmまで接写出来た。
(縮小したため画質が劣化してますが、ピントは合っています。)

結果は、レンズ前面と被写体までの距離は仕様の10cmよりも多少短い8cmでしたが、50円玉が画面に小さく写っており、これでは実際のマクロ撮影ではほとんど使い物にならないでしょう。

次にオートフォーカスに切り替えて、同様にズームレバーをワイド端一杯にして撮影してみました。


ワイド端
オートフォーカス
4cmまで接写が出来た。
オートフォーカスでは、レンズ先端から被写体の50円玉までの距離を4cmまで詰めることが出来ました。ここまで近づけると、マクロ撮影として使い道が出てきます。

更に、ここからが裏技です。
液晶画面左側のズームインジケータに注目していただき、左の写真と同じ位置、つまりは「W」の文字の上ギリギリになるよう、ズームレバーを操作します。これでだいたい焦点距離が10mmになります。このカメラはワイド端の焦点距離が6mmですから、光学1.8倍程度の位置です。
この状態で、被写体まで3.5cmまで近づくことが可能になります。



ズーム位置を上記で示した特定の場所にした場合、
被写体まで3.5cmまで近づけた。
多少ズーミングもされている為、
50円玉はかなり大きく写すことが可能となった。


いくつか撮影した結果、焦点距離9〜11mmの範囲が最も被写体に接近出来ました。しかしこれを外れると、特に望遠側になるに連れ、急激に被写体との距離が離れて行きます。

なお、仕様外の設定になるので、フォーカシングにカメラがまれに失敗するようです。また、かなり微妙な領域なので、個体的な差でここまで接写出来ないモデルもあるかも知れません。その点はご承知おきを。

2001年4月25日
デジタルカメラ大実験