C−700UZ(チビトラ)
秋の夜長は夜景撮り!

暑い夏も過ぎ、やっと「秋」の季節になってきました。となると、夜の気温も下がってくれば夜景撮りにはもってこいです。と言うのも、デジカメの場合、長時間露光をした際、外気温に物凄い影響され、余り気温が高いとノイズがバリバリ入ってきます。そこで、今回はチビトラを使って夜警ノイズチェック!をしてみました。

撮影方法は、チビトラを三脚に固定し、下記「基本フレーム」を各タイムごとに撮影します。そして、黄色い枠が囲った300x250ピクセルの範囲を切取り、等倍で掲載しています。このチップはクリックすると、実際の基本フレーム画像を表示します。
カメラはマニュアルモードで、露出計の指示を見ながら絞り値を変化させています。
「外気温」は25度。温度的にはかなりキツイので、多少ノイズのレベルが多くなります。



基本フレーム


各タイムごとのチップ
露光時間1秒

ノイズはほとんど無し
絞り値の関係で他よりも暗くなっています。
露光時間2秒

ノイズはほとんど無し
露光時間4秒

多少、ノイズが浮いてきます。

露光時間5秒

オリンパスのカメラとしては、
まだ優秀なノイズレベル。
露光時間6秒

ちょっとザラザラ
露光時間8秒

8秒からはノイジー。
ノイズリダクション機能が無いので辛い。
露光時間10秒

ジャラジャラ
露光時間13秒

見るに耐えない
露光時間16秒

使用不能レベル
露光時間16秒
最初のショット

参考までに、同じ16秒露光でも
カメラ起動直後の画像。
こんなに違います。


結論から言いますと、5秒露光までは使い物になります。オリンパスのデジカメとしては優秀なほうで、ノイズリダクションが無いのに頑張っています。それ以上の露光時間はかなりキツイ。と言うか使い物にならないかも。よって、満天の星空を長時間露光させるには向いていませんが、ノイズリダクション機能が無い分、打上げ花火にはテンポ良く撮影出来るので向いています。

余談ですが、良く質問される事に、ここで掲載するノイズのレベルよりもノイズが多く出ている場合があり、カメラの不良かどうか聞かれます。これは、「外気温」と「カメラの電源投入時間」によって劇的にノイズの量が変化している為、ノイズの出方が違っているからです。今回は25度の気温だった為、ノイズの発生が多少多くはなっています。
それと、カメラの電源投入時間によって、カメラ内部の温度上昇によるノイズの発生もかなり影響しています。上のチップに参考として掲載していますが、電源投入直後の「16秒露光」と、実験していてカメラを約15分間付けっ放しにしていた後の「16秒露光」とでは全くノイズの出方が違っています。一番良いのは、狙った夜景を撮影する時まではカメラの電源を入れないで、撮影後もすぐに電源を切ってカメラの温度上昇を抑えることです。


2001年9月21日
デジタルカメラ大実験