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デジタルカメラ研究マガジン デジタルカメラ大実験

FinePix4900Z
マクロモード別の被写体の写り具合

FinePix4900Zは光学6倍ズーム(210mm、以下すべて35mmフィルム換算値)を搭載しているため、マクロモードでも期待が出来そうに思えますが、何故かマクロモードに切り替えると35mm〜80mm相当までしかズーミングが出来なくなります。
ここでは、そのマクロモードと210mm時での違い、それにHAKUBA製のクローズアップレンズNo4を取り付けた場合の各画像を撮り比べてみました。


HAKUBA製のクローズアップレンズを装着した図


・焦点距離は35mmフィルム換算値
・クローズアップレンズはHAKUBA製No4
・サムネイル画像はクリックすると元画像を表示

マクロモード
広角側端
35mm
まずはマクロモードにして、広角側で撮影。10センチまで被写体に寄れます。「マクロ」とは言え、やはり広角側では役不足。カシオやソニーのS30のような1〜3センチの広角マクロだと面白いのも撮れますが、ほとんど私の場合は使わない画角です。
次にマクロモードでマクロ端の80mmにセット。被写体までは10センチと同じ距離ですが、写り方は全然違い、結構寄った写真が撮れます。オリンパスなんかだと3倍ズームでも20センチからだったりするので、それに比べると被写体までの距離が寄れる分、このカメラのマクロモードだけでもそれなりには撮影可能です。但し、私としてはこれでも役不足なんだな。
マクロモード
マクロ望遠端
80mm

通常撮影
望遠端
210mm
210mmもの光学系があるのなら、マクロモードにしなくても望遠端で大きく写せそうなのではと思って撮ったのがこちら。実際は被写体から70センチ以上(腕を伸ばすよりも遠い位置)は離れないとピントが合わないため、こちらはマクロには全く使えません。
それではもう一度マクロモードに戻り、今度はクローズアップレンズを取り付けてマクロ端の80mmで撮影してみました。結果はなかなか良い感じです。これなら花の細かな部分の描写も可能です。被写体までの距離は数センチと接写が出来ます。
マクロモード
80mm
クローズアップレンズNo4使用

通常撮影
望遠端
210mm
クローズアップレンズNo4使用
それでは最後に、210mmの望遠端でクローズアップレンズを取り付けるとどうなのか。結果、マクロモードの時よりもアップのマクロ撮影が可能になります。被写体までの距離は20センチ程度。これだけ離れていてこの大きさに写ると言う事は、近寄ると逃げてしまう昆虫撮影にはもってこいです。お勧めな組合わせです。注意点はかなりのテレマクロな為、手ブレや被写体の揺れには最も注意が必要です。焦点距離からすれば1/250sは欲しいですがなかなかそうも行かないでしょう。このカメラ、増感してもノイズが少ない事もあり、ISO感度を積極的に上げてみても良いかもしれません。

2001年8月28日
デジタルカメラ大実験