セミの羽化を     観察しよう!
Part 1
このレポートを書いているのが8月の半ば。
すでにシーズンも終わりに近づいていますが、「セミの羽化」の自由研究テーマは最も感動を与えることでしょう。 まだ間に合いますので挑戦してみてはいかがでしょうか。

準備
実は私、この年になるまでセミの羽化を実際に体験したことがありませんでした。予備知識のない私は、セミが羽化するのは真夜中から早朝の日の出前だと思い込んでまして、セミの幼虫すら「抜け殻」でしか今までお目にかかったことがありません。
羽化の観察には抜け殻ではなく生きたセミの幼虫を採取することに始まります。真夜中かぁ、、とため息をついていた私ですが、ふとデジ研の昆虫倶楽部の書込みで羽化が日没後に始まると知り、全くのカルチャーショックですよ。
抜け殻以外のセミの幼虫が、日没前にはノコノコと地中から出てきているとは!

早速、3歳の我が娘を引き連れて虫取りに出かけます。
時間は日が沈みかける午後6時過ぎ。
結果書きますと、3日通って3日目にはじめて幼虫の採取に成功しました。最初はコツもつかめずどこをどう探そうかとウロウロしてしまいましたが、木の根元に無数の穴が開いている樹木を選び、ちょうど目線の位置を探すといましたいました。
これから探そうとしている人達へのアドバイスとしては、抜け殻と幼虫の見分け方は、幼虫の場合とてもテカテカと表面にツヤが有ります。懐中電灯で照らしてピカッと反射すればそれは抜け殻ではなく幼虫の可能性大。
動きがとても鈍いのでパッと見は分かりませんが、生きてる幼虫を捕まえたときは感動モノ。「抜け殻が動いてる!」と訳分からない感想です(笑)。
とりあえず私は幼虫2匹と、羽化したばかりの羽の白い成虫1匹を採取できました。ちなみに、後日また取りに行きましたが、同じ木には同じ時間帯に同じように見つけることが出来ました。



持ち帰った幼虫

この幼虫、予想以上に動き回りますね。撮影の為にどこかにジッとしてもらいたいのですが、ウロウロといつまでもしています。そう、羽化する場所を求めています。ならばと私は観賞用の竹の鉢を持ってきて、その上にのっけてやりました。
なんか滑るしつかまりにくいみたいでしばらくゴソゴソとうごめいてましたが、やがて2匹の幼虫は羽化の場所を決めたようです。場所決めまで1時間はかかったでしょうか。

さぁ、インターバル撮影で自動セットしとこうかな、、と思っていた矢先、時間は夜の10時前、2匹同時に羽化が始まりました!
羽化がはじまるサインは、幼虫のお腹からお尻のジャバラな部分が急に伸び切り出します。最初は1センチ程度だったのが2センチ近く伸びて、幼虫自体が背丈が大きくなったら羽化が開始されます。


羽化が始まった!

羽化の第一段階は背中がパックリと割れていきます。
割れ出すと結構速いペースで羽化が進行しました。


バリバリっと割れて来ました!
出てくる出てくる!

期待をもたせて次回へ続く、、。

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