デジタルスチルカメラ専門 面白実験&コミュニティーサイト  Powered by Digiken-net
デジタルカメラ研究マガジン

SIGMA Telephoto 400mm F5.6 の巻
デジ研ではFD-EOSと銘打って、キヤノンの一眼レフEOSシリーズに旧式FDレンズを取り付ける事を行っていますが、FD-EOSの場合、アダプターに補正レンズをかまさないと無限遠が出ない弊害があって、デジ研の場合は「マクロ用」と割り切って考えています(補正レンズを取り除けばエクステンションチューブと同じになるためマクロレンズとして使えます)。
OM-EOSの場合は補正レンズ無しでオリンパスのレンズを取り付けることが出来、こちらの方が画質の劣化を心配することもありません。


OM-EOSのシステムは上記の写真のとおり、EOSシリーズの一眼レフとOMレンズの間に薄い変換アダプターを挟み込んで使う簡単な仕組みです。変換アダプターは通販でも手に入りますが、結構高いんですよ。


すべてを取り付けるとこんな感じになります。レンズもボディーもカチッとはまりますので、レンズの着脱は正確でしっかりしています。当然ですが、絞りもフォーカシングもフルマニュアル操作です。露出はカメラを絞り優先モードにセットしておけば、カメラまかせで大丈夫。但し、各レンズにクセが有り、絞り値によって露出補正は必須となりますが、それを把握していれば、ほぼ正確に露出値を算出してくれます。


で、今回のシステム。
SIGMA Telephoto 400mm F5.6
400mmの短焦点レンズの割にはとてもコンパクト。手持ちでも重たくないので手ブレません。オートフォーカスのレンズと違ってフォーカスリングはかなりきめ細かく動かせますから、微妙なピント合わせが楽しめます。反面、ちょっとでもズレるとピンボケ〜な写真になりますよ。

このレンズ、マルチコート化されてはいますが、高価なガラスは使ってませんから、ズバ抜けた描写力って訳には行きません。とは言え、短焦点レンズ故に、一般的なズームレンズに出てくる不自然な画像の流れや歪みは余りないです。特に旧式の(FDでもOMでも)ズームレンズを使ってみるとわかりますが、撮った画像を等倍で眺めてみると、余り見れたもんではないんですよ。汚いって言うのかな。なので、旧式レンズで遊ぶ人は、短焦点レンズを揃えたほうが良いです。安いですし。


描写力は良いですが、明暗差の激しいシーンでは少なからず偽色は出ます。完璧を望むんなら「L」レンズを使えばいいんですから、細かいことは考えず、400mmの世界を手軽に楽しめるのが最大のメリットですよ。


上記画像はクリックすると元画像を表示します。じっくり眺めてみてください。

カメラ   CANON EOS 10D
レンズ  OMマウント SIGMA Telephoto 400mm F5.6

デジタルカメラ大実験