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デジタルカメラ研究マガジン デジタルカメラ大実験

QV−2800UX
デジタルズーム&テレコンで「お月さん」を撮ると?

超望遠ズーム搭載機の光学性能のみを使って「お月さん」を撮ることを前回のレポートで行いました。今度は「デジタルズーム」と「テレコン」を使ってみたらどこまで写せるかを実験してみました。
カメラはカシオのQV−2800UXを使います。デジタルズームと言うのは、CCDで写る中心部の画像をカメラ内部で切り出し、画素補間して出力するモードで、光学的な画像から比べて格段に画質が劣化してしまう為、私は通常撮影では使ったことは滅多にありません。なので殆ど期待しないで撮影に挑んだんですが、結果はどうなったでしょうか、、それでは見ていきましょう。

なお、画像はリサイズして300x255ピクセルにして掲載しています。クリックすると元画像を表示します。いずれもFINEモードで撮影。三脚を利用し、セルフタイマーで手ブレを防いでいます。
露出はマニュアルで
F8.0
1/320
に固定、フォーカスはカメラの無限遠モードではピントが合わなかったため、こちらもすべてマニュアルフォーカスで固定しています。
焦点距離の表記は35mmフィルム換算値です。


デジタルズーム併用

320mm
光学ズームのみ
高倍率ズーム機でも320mmではこの程度。



640mm相当
光学ズームにデジタル2倍併用
結構大きく写せました。
デジタルズームの為、シャープ感は損なわれます。



1280mm相当
光学ズームにデジタル4倍併用
おお、結構迫力有ります。
但し、800x600ピクセルで記録されますから、実際はデジタル2倍時の画像の中心を切取った格好です。画像は甘いですが、リサイズして見る分には綺麗に見えて以外でした。



手元に吉田産業のレイノックスシリーズの汎用テレコン1.8倍が有ったので、これをとりつけてみます。このテレコン、取り付け径は37mmでカメラの43mmとは合いませんが、取り付け方法がバネで挟み込むタイプのため、とりあえずはくっつける事は可能です。但し、画質は収差が激しくて実用的なものではないので、お月さん撮影専用として、倍率の高いものをくっつけただけです。なので、そのテレコン何々、教えてって聞かないように(笑)。




テレコン装着の図



1.8倍テレコンにデジタルズーム併用

570mm
1.8倍テレコンに光学8倍ズーム
デジタルズームするよりは画質は良いですが、それ程には大きく月を写すまでにはなりません。



1040mm相当
1.8倍テレコンに光学8倍ズームにデジタル2倍
実質的にデジタルズームの解像力の限界はこの2倍程度なので、月を大きく写せた実感は湧いてきます。



2080mm相当
1.8倍テレコンに光学8倍ズームにデジタル4倍
デジタル4倍ですから大きく写せているように見えますが、撮影サイズが800x600ピクセルに落ちるため、デジタル2倍と解像力は同等。単に中心部をカメラが切取っただけとなります。

2001年12月3日