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デジタルカメラ研究マガジンデジタルカメラ大実験

FinePix S5000
ミクロ探検隊で超マクロへの誘い 編

カメラ本体でのマクロ性能はたいした事ありませんが、マクロコンバーターとの併用でかなり優秀なマクロ用デジカメになる素質があることはこの前のレポートでお伝えしました。
今回は、吉田産業のレイノックスブランドで市販品最強の「ミクロ探検隊」をS5000に取り付けて撮影して見ました。ミクロ探検隊についてはいくつかの製品名と種類が同じレイノックスブランドで出ており、少々ややこしい為、この点については「デジタルカメラでマクロ撮影 レイノックス ミクロ探検隊」をご参考になってくださいませ。


左がミクロ探検隊の中の4x(70x)レンズ。
右はDCR-250。

ミクロ探検隊の種類にもよりますが、S5000のコンバージョンレンズアダプタのフィルター径が55mmである為にセット品そのままでは取り付けることが不可能です。そこで、同じレイノックスブランドのDCR-250を持ち出してちょっと改造してみました。


DCR-250のマクロレンズを取り出し、
ミクロ探検隊をステップダウンリングを付けて装着。

DCR-250はフリーサイズアダプターと呼ばれる着脱を容易にするアダプタ部と、マクロレンズ部とに分離することが出来ます。DCR-250から外したマクロレンズのフィルター径は43mmなので、ここにミクロ探検隊に付属する37mm - 43mmのステップダウンリングを取り付けて再び組み合わせます。
簡易ですがこれでミクロ探検隊の乗ったフリーサイズアダプター式が完成しました。


S5000とミクロ探検隊の合体の図。
着脱はすごく容易。

ミクロ探検隊には3種類のマクロレンズがセットになってますが、一番使いやすいのは中堅の4x(70xとの表記の製品も有り)マクロレンズです。以下に掲載したのはこのレンズで撮影した画像です。もっと上のマクロ倍率もレンズを交換すれば可能ですが、かなりピントにシビアになります。一番下の倍率のレンズはDCR-250よりもマクロ倍率が低いため、利用いたしません。

撮影ですが、これまでS5000を使ってきて分かってきているのはFinePixカラーを「クローム」設定にして、シャープネスを「ソフト」にすると良いと言うこと。以下すべてこの設定で撮ってます。これらより、淡い背景の階調はハニカムノイズも限りなく少なくスムーズに表現され、ピントが合っている部分に出るドロドロだったブロックノイズもほとんど無くなってます。反面、ソフト設定ですからちょっとフワッとした、悪く言えばピントがハッキリしない画像になります。これは等倍でパソコン画面に表示して見ると良く分かります。
通常、等倍で表示してもパソコン画面に一枚すべてを表示できる環境の人はいませんから、実際はプリンターでの出力を前提にしての600万画素ですよね。ドロドロでバリバリのノイズまみれの画像よりも階調表現重視で画像を記録しているので、プリンタ出力の際はレタッチ前提となります。アンシャープマスクにてノイズが出ない程度にメリハリを出してレタッチすると良いでしょう。

画像共通データ
FinePixカラー クローム
シャープネス ソフト
ISO感度 200
WB 太陽光
600万画素記録











2003年9月17日
デジタルカメラ大実験