デジタルスチルカメラ専門 面白実験&コミュニティーサイト  Powered by Digiken-net
デジタルカメラ研究マガジンデジタルカメラ大実験

FinePix S5000
デジタルズーム 編

このカメラ、結構面白い。
本当ならFZ2も手にいれて遊ぼうかと思ってましたが、S5000が暴れん坊なのでこれが結構面白い。S602が大人し過ぎて言うことを良く聞くカメラだったから、そのギャップがまた色々といじりたくなってしまっています。画質もなんとかネジ伏せてやろうとチューンしてますが、伝家の宝刀「シャープネス」の設定は次回にして、今回は知ってて損は無い豆知識「デジタルズーム」を取り上げて見ます。

フジのハニカムは有効画素を伸張させて大きな画素出力にしてますが、これをうまく使ってハニカムズームを行っています。なのでS5000は本来300万画素のカメラであっても、デジタルズームはハニカム補間内で行っている為、他メーカーでよくある無理矢理拡大してジグザグのジャギーで目も当てられない物では無いです。画素補間はしてますが、スペック以上に拡大して表示はしていません。あくまでもリミッターの600万画素補間出力までのデジタルズームです。

撮影はシャープネスがノーマルで効いていてシャキッとしているFinePixカラークローム設定なので、空にノイズは多く出没してます。まぁ、それはこっちに置いといて、それぞれの画像の見方は、各撮影モード(6M,3M,2M,1Mモード)の順に撮って行き、それぞれのデジタルズーム(6Mモードは光学ズームのみ)一杯の所で撮影しています。それぞれの同一部分を拡大縮小一切しないで切り取ってその横に並べて掲載しています。

結果を見るとお分かりになると思いますが、デジタルズームでだんだんと引き寄せられて大きくなって行く被写体ですが、その部分を等倍で切り取ってしまえばどれも同じ倍率となります。つまりはカラクリなんですけれど、デジタルズームの倍率は、高倍率になるに従って記録画素数が減って行く仕組みとなります。よって、どのデジタルズーム倍率でも6Mモードの光学10倍ズーム時の撮影画像と同一で中心部を切り取っただけです。よく言えば、1Mモードは6Mモードで撮影したときよりもJPEG記録圧縮比が低くなり、ジャギーが目立たなくなってはいます。

まぁこれは他社のカメラでも似たような物ですが、フジの良いところは無理に画像を拡大して倍率を稼いで無い分、デジタルズームでも画質の劣化が無いってとこでしょう。だって中心部を切り取っただけですからね。よって、デジタルズームを目的に画素数を下げていかなくても、6Mモード撮りっぱなしで後からトリミングしても同じです。要は記録ファイルサイズが大きいか小さいかだったりします。


ズーム ワイド端で撮影
6Mモード。
余談ですが、ちょっとアンダーだと物凄いノイズだね。



6Mモード
光学ズーム テレ端
370mm (35mm換算、以下同じ)
余談ですが、周辺光量低下してますねぇ。

3Mモード
デジタル1.4倍
509mm

2Mモード
デジタル1.8倍
651mm

1Mモード
デジタル2.2倍
814mm
さぁ、次はお待ち兼ねの
伝家の宝刀「シャープネス」で画質をチューン! 編です。

2003年9月4日