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デジタルカメラ研究マガジン デジタルカメラ大実験

デジタルカメラで
「メダカの観察」


デジ研ネットお得意の「超マクロ撮影」を駆使し、今年は「メダカの観察」をやって行きます!生き物の生態が好きな方、もしかするとデジカメでの撮影にハマってしまうかもしれませんよ。

早速機材の準備と、メダカの用意です。
メダカは私の知り合いの「メダカの学校」サイトを運営されているkazuさんが、直接「クロメダカの卵」を持ってきてくださいました。プラスチック容器に入ったシュロの皮にメダカの卵がブラブラと吊り下がってるのがいくつか目視で確認できます。それを少し大きな容器に水草と一緒に入れて準備完了。
4月末に譲っていただき、ゴールデンウィークを過ぎたあたりから、メダカの卵の中に目に見えた変化が出てきました。本来は卵の中でいくつもの細胞分裂を繰り返しながら成長しているので、それも観察してみたかったのですが、まだ私には知識不足。とりあえず卵の中で「メダカの形」となってゴニョゴニョ動き始めてからの観察と致します。これらメダカの成長の詳細をもっと知りたい方は先ほど紹介した「メダカの学校」を是非覗いてみてください。デジタルカメラと顕微鏡を駆使した素晴らしい成長画像と飼育方法の詳細が掲載されています。

次に機材。
デジタルカメラは私の手持ちの中で最もマクロに強い仕様に仕上げているカシオのQV−2800UXです。このカメラでのマクロ撮影方法は以下のページで説明した通りです。

最強のマクロデジカメ列伝 QV2800UX編

ご参考ください。

メダカの撮影は上記ページの「5.5xマクロコンバーター仕様」で行っています。

とりあえず一枚!

メダカの卵の中に「目玉」が。
2002年5月9日撮影
F3.2
1/107s
ISO 160

最初に水槽に入っているメダカの卵を見つけ、撮影に挑戦。しかしながら超マクロなので光量不足で撮ってもブレブレ。ISO感度を160に上げて撮影したのが上の写真。リサイズしてると良く見えてますが、カシオのデジカメは標準ISO感度80よりも上げてしまうと途端にノイズが乗ってしまい、かなりザラついた画像になってしまいます。絞りは開放値のF3.2。よって被写界深度が浅すぎてうまく撮影できませんでした。

今度は薄型の観察用水槽を用意し、外光を利用した透過光で挑戦。以下の画像は、すべてその方法で撮影しています。そこそこうまく写るようになりました。



外光を透過光にして撮影。
メダカの卵の大きさは直径約1mmです。
水槽表面のゴミと傷も写りこんでいます。

共通データ:QV-2800UX、WBはオート
クリックすると元画像を表示します。
以下の撮影は2002年5月11日。

F4.8
1/133s
ISO感度80


上記の被写体を「デジタル2倍ズーム」で撮影
かなり迫力になってます。


更に「デジタル4倍ズーム」で撮影
画像サイズは800x600ピクセルになります。
デジタルズームなので鮮明度は落ちますが、
マクロコンバーターのみでここまで撮影可能。


F8.0
1/82s
ISO感度160
デジタル2倍ズーム
感度を上げて、絞りを最も絞り込んで撮影。
増感ノイズが入ってしまいましたが、
光量を確保できればF8.0で撮影すると画像がハッキリします。


2002年5月11日
デジタルカメラ大実験